モノとお金と、なかよく暮らす

節約するより、お片づけ。暮らしをここちよくする、モノやお金とのつきあい方。

【値上げラッシュ】むしろうまい棒ってなんで12円なの?

久しぶりの更新になってしまいました。

ブログの内容などについていろいろ考え、今後はお片づけに限らず、日々の出来事、感じることを含め、自由に書いていこうと思います。

値上げラッシュの2022年

昨年後半から値上げラッシュが始まり、電気代はびっくりするくらい上がるみたいですね。

東京電力の場合、去年12月と比べると、今年3月は759円(平均的な家庭で)上がるとか。

 

パンやコーヒー、お醤油、カップ麺などの食料品も値上がりしています。

 

一番気持ち的なインパクトがあったのは、値上げしないことで有名なうまい棒。4月から12円になるみたいです。

 

今、モノってほんとに高いのか?

確かに値上げは家計の負担になりますが、モノとかサービスって、むしろ今安すぎるのでは?と思うことがあります。

 

例えば先ほどのうまい棒、主原料はとうもろこしですが、発売の1979年から価格は上昇傾向。しかも変動もかなり大きいです・・・

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チャートはTrading View様よりお借りしています。



他の原料価格や輸送費、人件費なども上がっているのに、ずっと10円でやってきたということは、すごいなぁと思ってしまいます。

内容量は適宜調整しているとありましたが、相当コストカットなどの努力をしているのでしょう。

 

今回値上げされるヤマザキの「超芳醇」の、近所のスーパーの店頭価格は119円。家でパンを焼こうと思ったら、かなり手間もかかりますよね。毎日数十円で、それなりに美味しいパンが食べられるって、よく考えたらすごいことじゃないですか?

安いモノの裏で・・・

企業のコストカットの努力はすごいと感じる一方で、コストカットの裏には多分、低賃金・長時間労働で働く人の存在があります。

付加価値の高い高価格帯の製品を作りたくても、低価格志向の消費者が多い以上、踏み切れない事情もあるかもしれません。

世の中がそういうサイクルだと、

 

値上げできない→給料が下がる→安いものを求める→値上げできない

 

という、無限のネガティブループにハマってしまいます。

このことを考えるようになってから、安易な低価格志向は良くないと考えるようになりました。

(更に、「値上げをポイ活で乗り切ろう!」みたいな、安易なお得活動にも違和感を覚えるようになりました。)

 

ネガティブループにハマらないための消費

1 安すぎるモノには疑問を持つ

例えば、今食べている80円/100gの鶏肉。本当に満足していますか?

その鳥が、どうやって育ったか。作り手は、どのくらいの稼ぎになっているのか。考えてみてください。

考えた結果、それを選んでいるのなら良いと思いますが、「安いから」「うちはたくさん食べるから」と安易に選ぶことには違和感があります。

ちゃんとした環境で育ったものは、それなりの値段はしますが、本当に美味しいですよ。

 

2 必要なモノに、適切なお金を払う意識

世の中は、誰かの仕事で成り立っています。

というCMがあったような気がしますが・・・・

 

どこの会社もコストカットはしたいし、どの家庭も家計はやりくりします。

しかし、みんながみんな、安さを求めることは、お互いの首を締めあうのと同じである気がしてなりません。

 

サービスやモノの価値に見合ったお金を払う、という基本的な意識を忘れてはいけないと思います。

 

3 自分軸で価値を考える

「この商品、サービスに、いくら払うのが適切?」

という問いをいつも持つことです。

 

「適切」というのは難しいですが、あくまで自分基準でOK。

 

「一斤100円のパンは、安いけど味がイマイチだな」

と思ったら、そのパンに100円払う価値はないかもしれません。

 

その選択が、じぶんに返ってくる

多くの人が安いモノを買う消費行動をしたら、世の中全体が安物になり、安物しか作れない企業は、安い賃金しか払えなくなります。

 

消費者が安物を選び続けた結果、消費者側の給料が下がる、ということです。

 

値上げだ大変だ、と、ますます節約志向が強まりそうな風潮ですが、こういう時こそ冷静に、モノの価値をきちんと考える消費をしたいなと思っています。