その「お得」、誰のため?
少し前まで、すごく「お得」を意識していました。
スーパーを値段で使い分けるタイプであった実家の影響もあるのか、
・食材や消耗品はできるだけ安いモノを探し、
・何か買うときは、最安値を時間をかけて検索し、
・「ポイ活」もやってみたり、
・「お得」な情報を見かけると、つい見てしまう。
しかし、
お片付けを積極的にするようになって、
「これって、なんか違うんじゃないか」
と思うようになりました。
なんのためのお得?
もちろん、「お金をなるべくたくさん貯めるため」であるのですが、
なんのためにお金を貯めるのか、というと、
・「家族と、将来安心して暮らすため」
・「将来かかってくるお金が不安だから、できるだけ貯める」
・「お金はあればあるほど安心だから」
全部、「未来」に視点があります。
「今」に目が向けられていないんですね。
そのお得で、誰かが喜ぶ?
なんのためにお得を意識していたかというところで、「家族のため」ということを挙げました。
たとえばネットショッピングをするとき、決まったサイトでサクッと買えば、5分で終わる
ところを、
少しでも安く買うために、ネット上を探し回ったら、あっという間に1時間くらい経ってしまいます。
・その間、家族は自分と話したかったかもしれない。
・その時間で、マッサージでもしてあげたら、喜んだかもしれない。
・ちょっと凝った料理を作ることもできた。
未来で、家族のためになると思ってしていたことが、今、家族のためになっているか。
振り返ってみても、
「あのとき、母親がお得なモノを買ってくれたなぁ」
となどと思い出すエピソードは何もありません。
それに、お得に費やす時間って、自分も特に幸せじゃない。
本を読んだり映画をみたりしていた方が、いい時間を過ごせていたと思います。
せっかく家事を時短しても・・・
時短家電や、時短術がとても流行っています。
私も、ドラム式洗濯機を買いました。
できるだけ、家事も時短できるように努力もします。
しかし、時短には限りがあって、
全部で2時間かかるところを、30分にする。というのは、なかなか無理があります。
一方で、お得を求めてかける時間は、結構長いんじゃないか、と思いませんか。
・ポイ活で30分
・ネットのセールを眺めて1時間
・クーポンを探して5分
・節約記事を読むのに10分
・安く買うための検索、計算で30分
きちんと測ってみると、このくらいかかっているような気がします。
家事を時短して得られた時間、「お得」のために消えていたかもしれません。
結論:「お得」に時間を費やすより
節約のため、将来の貯金のため、と「お得」に時間を費やしていると、
「今」できる、大切なことが、できなくなってしまいます。
「お得」に時間をかけるより、意識しているのは、
「今、自分と周りが幸せか」
ということです。
そのために、
「身の丈にあった、満足できる暮らし」
を心がけるようになりました。
・自分がどんなことに満足して、
・どんなとき幸せで、
・そのためには、どれくらいお金が必要なのか。
それがわかれば、むやみに「お得」を求めなくても、だいじょうぶ。
これを教えてくれたのは、「お片づけ」です。
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