もっと、「もったいない」を考えよう
モノを手放すとき、必ず直面する、
「もったいない」。
お片づけの手が止まる、やっかいな気持ちです。
言葉の意味をあらためて調べてみると、
「有用なのにそのままにしておいたり、むだにしてしまったりするのが惜しい。」(goo辞書)
「『物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている』状態やそのような状態にしてしまう行為を、戒める意味」(wikipedia)
とあります。
こうして見ると、納得感が高い説明ですが、
シンプルにこれだけであれば、
「もったいない」を理由に、お片づけの手が止まることはなさそう、と思ってしまいます。
もう少し、「もったいない」の裏側を考えてみました。
モノに対する「もったいない」を整理する
モノをもったいないと思う気持ちは、大きく3つに分かれます。
①モノ自体に対しての感情
•まだ新しい
•まだ使える
•使ったら便利
これらは、モノ自体の持つ可能性に対する、「まだ活用できるのに」という気持ちです。
ところが、「モノ自体」というところがくせ者。
自分にとってどうか、が抜けてしまっているのです。
そのモノ自体は、素敵に使いこなせる可能性を秘めていることも多い。
でも、自分が使うか、使いたいか、活かせるかは別の問題です。
しまいっぱなしで、活かせないことが、もったいない。
自分にとって、好きか、必要か、大切か。
この軸をもつと、判断がしやすくなります。
②買った時のお金に対する感情
一生懸命仕事をして稼いだお金です。
そのお金で買ったモノに対して、
「こんなに高かったのに、もったいない」
と思うのは自然なこと。
しかし、
どんなに高かったものでも、モノに変わった時点で、
そのお金は戻りません。
売っても大した金額にならないのが実情。
それに、
買った値段と、今の自分にとっての価値は、
じつは、あまり関係がありません。
「高かったし… 」
と思ったら、
「今、いくらなら買うか」
を考えるのも良い方法です。
③資源がもったいない
ゴミにしてしまったら、
そのモノはたぶん、燃やされて灰になるか、
埋められて、長い時間をかけて分解されます。
環境への意識が高まっている今だから特に、
捨ててしまうことに対して、罪悪感があるのはしかたありません。
売れるモノはどんどん売って手放せるのに、
100円ショップのモノなど、売りにくい、譲りにくいモノは、なかなか手放せない人もいると思います。
その気持ちは、まずはいったん、受けとめて。
たしかに資源は大切で、買ったモノを長く活用できることがベストです。
でも、好きじゃないモノに囲まれて、
溜め込んで、
満たされない心のせいで、
また買ってしまう。
これを繰り返してしまうより、
お気に入りだけ残した方が、
買うモノも少なくて済みます。
あなたが買っていても買っていなくても、
そのモノは作られた時点で、資源を使っています。
あなたが買って、捨てなくても、
売れ残ったら、遅かれ早かれ廃棄される運命だったかも。
だから、捨てることに罪の意識を持たなくてよいのです。
「もったいない」と、うまく付き合う
本来、「もったいない」は、モノを大切に思う、すてきな気持ちです。
それが、お片づけのさまたげになっては、悲しいこと。
気持ちと向き合って、整理して、
お片づけをすんなり進められるようになりたいですね。
それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございます。
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